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「つたえたい、⼼の川柳」とは

亡くなってしまった、⽗・⺟・祖⽗・祖⺟との出来事から、「今、思えば愛だったな」と、当時は分からなかったけど時間が経って気づく愛情を、川柳にして応募いただく取り組みです。「びっくりするようなこと、変な習慣、いつも⾔われていた⼝癖、嫌だったこと、じんわり温かくなったこと」など何でも良いです。この取り組みを機会に⽗・⺟・祖⽗・祖⺟と過ごした⽇々に想いを馳せ、与えてくれた愛情を⾒つけてください。

つたえたい、⼼の川柳 第1回 全23作品受賞作品発表!

大賞

これも食べ 母ちゃんお腹が 
一杯や(母宛)

マコッチャン

私が小学校5年生の誕生日の夕食は牛肉のすき焼きでした。あまり裕福ではなかった我が家では牛肉はとても珍しく、とても嬉しかった。しかし余り量が多くなかったのでぱくついている私に母の分まで食べさせてくれたのだと思います。

優秀賞

失恋の 涙も止める 
入れ歯芸(祖父宛)

そらうさ

寡黙だった祖父は、幼少期の私が沈んだ顔をしたり泣いていたりすると、入れ歯を外して、腹話術の人形よろしくカチカチいわせ、私の笑いを誘うのが常だった。中2の春、久々に見た入れ歯芸に、自然と涙が引いていた。

知らぬ間に 野菜積み込み 
父笑う(父宛)

笑うカメ

家族を連れ実家に行って帰ろうとすると、私の車に食べきれない程の野菜を積んでくれている父でした。こんなに食べられないと言うと、これくらい食べろと笑っていました。不器用な父の本当の思いやりでした。

母の字の 父の名前で 
米届く(両親宛)

かすみそう

私は広島県で生まれ育ちました。縁あって結婚し北海道に嫁ぎました。毎年秋になると父母が育てた新米が届きました。父母が大切に育てた新米は大変おいしく、毎日感謝し味わって食べました。以前、米不足でタイ米が出回った年もありましたが、その時も父母の育てたコメをありがたくいただきました。父母が米作りをやめるまで40年間毎年新米を送ってくれました。亡き父母に今でも心から感謝しています。

バイト先 客のフリして 
ならぶ母(母宛)

なっち

母が初めてのバイト先のパン屋さんのレジの列に並んでいて、めちゃくちゃ恥ずかしかった思い出。言葉も交わさず普通に会計して帰って行った母。そっけなくしてごめんなさい。私も母になり、息子のバイト先をこっそり見に行ってしまいました。

雪道の 祖父の歩幅は 
孫の幅(祖父宛)

西城 町子

雪国で生まれ育った私はよく祖父の後をついて歩きました。雪道は雪の中に長靴がずぼっと入り足が抜けなくなるので祖父は私の前を孫の小さい歩幅に合わせて歩いて私が歩きやすいようにしてくれていたのです。

審査委員賞

泣けました 母の遺品に 
吾の箸(母宛)

宵の明星

気丈な母が巣だった子の箸を、大切そうに残して置いてくれた母の心情にしみじみ泣けました。

仏壇に 補聴器二つ 
愚痴語る(母宛)

前田 信夫

父が亡くなった後、母は父の使っていた補聴器をさすりながら仏壇に置き拝んでいた。その母も昨年亡くなり、今は仏壇に二人の補聴器を置いて話しかけている。

号泣す 養父と知った 
葬儀の日(父宛)

山田 幸夫

父は、69歳で逝く。葬儀の日、戸籍謄本が届き、続柄蘭を見ると、養父とあった。35歳にして初めて知った私。幼い頃から、私を愛しみ学校行事にも顔を見せ、常に見守ってくれた。本当に優しかった父に感謝と偲ぶ気持ちを表した。

金じゃなく 妻に遺した 
笑いジワ(父宛)

かばくんのかば

毎日が 我が名で始まる 
日記帳(祖父宛)

MEGUMI

私は一緒に住んでいた祖父のお気に入りの孫でした。生まれてからずっと可愛がってもらっていたのですが思春期に入ってから私は、痴呆も少し入った祖父がなんだか鬱陶しくて会話は殆どありませんでした。亡くなってから見つかった祖父の日記帳には毎日私の事についてが書いてあり、祖父の私に対する強い愛情を知り涙が止まりませんでした。

なぜか旨い ただの焼きそば 
父の味(父宛)

彦兵衛

料理をしない父の唯一つくる焼きそばが旨かったのを思い出す。

姿なき父は 撮る人 
家族写真(父宛)

案山子

家族での行事、旅行のときでも、カメラマンに徹した父。アルバムを見返しても、父の姿はごく僅か。

仕送りに 母がバラ銭 
一万円(母宛)

ラッパさん

下宿に届いた母からの荷物の中に、細かいバラバラのお金が入っていました。合わせると一万円でした。あちこちから集めたのだろう。お母さん、ありがとう。今自分が在るのはお母さんのお陰です。

言ったけど カレーが好きだと 
言ったけど(祖母宛)

ふくまる

祖母は私が一度言った「おばあちゃんのカレーおいしい」という言葉で、毎週カレーを作り、食べさせてくれて、持たせてくれました。そのころは、またカレーかと思っていましたが、認知症を煩らい、亡くなってから愛に気付きました。

弁当を 包む新聞 
マンガ面(母宛)

谷田部 達郎

母が包んでくれた弁当の新聞の面にはいつも4こまマンガが乗っていた。

応募について

応募期間
2024年7⽉1⽇ (⽉) 〜10⽉11⽇(⾦)
作品提出・応募締切、消印有効

・⼤賞 1作品 賞⾦ 5万円

・優秀賞 5作品 賞⾦ 3万円

・審査員賞 10作品 賞⾦ 1万円

募集内容

テーマにそった未発表の川柳

※他のコンクール等へ応募していない作品であること

※本⼈が創作した作品であること

テーマ

おかしなことも、楽しいことも、へんな習慣、⼝癖も、なんでも構いません。

両親・祖⽗⺟と過ごした⽇々の思い出から、「クスっとしちゃうような忘れられないこと、

じんわりあたたかい気持ちになったこと」など、亡くなってしまった⽗・⺟・祖⽗・祖⺟の、

今振り返れば愛だったと思える出来事などを五・七・五の⼗七⾳で表現してみませんか。

亡くなった⽗・⺟・祖⽗・祖⺟との、あなただけの⼤切な思い出をご応募ください。

提出物

・川柳作品(5・7・5の17 ⽂字)

・その川柳の背景が分かる簡単なエピソードもつけてください(任意)

参加資格
不問
結果発表
2025年2月上旬 予定(入賞者に直接通知するほか、当社ホームページにて発表)
応募作品について
  1. 1.応募された作品の出版権を含む著作権のすべて(著作権法27 条・28 条の権利を含みます)は弊社に帰属し、応募作品は返却いたしません。
  2. 2.応募作品は、弊社の宣伝広告等に使⽤することがございます。応募者は応募の時点で作品を公表することを同意したものとみなします。

個人情報の取扱いについて

お預かりした個人情報は慎重にお取り扱いし、「つたえたい、心の手紙」に関する発表や連絡、賞品の発送、出版その他、応募作品の利用における応募者の表示のみに使用いたします。
なお、くらしの友の「プライバシー・ステートメント」などについては、こちらをご参照ください。

募集要項ダウンロード

応募方法

①②のいずれかの方法でご応募ください。

  1. 郵送・FAX

    「応募票」を同封のうえ、下記の応募先へお送りください。

    ※エクセル版の「エントリーシート」は直接入力可能です。

    応募票

    応募票

    ※応募票を使用せずに応募される場合は、必要事項(1.氏名(ふりがな)、2.年齢、3.性別、4.郵便番号、5.住所、6.電話番号、7.何を見て応募したか、8.作品(川柳)記入欄、9.誰についての川柳か、10.作品のエピソード(任意・100文字程度まで))を必ずご記入の上、作品本文とは別の用紙に記載してお送りください。

  2. 応募先

    〒144-0051
    東京都大田区⻄蒲田8-2-12
    くらしの友 広報企画課

    「つたえたい、⼼の川柳」H係

    FAX:03-3735-3595

お問い合わせ

「つたえたい、⼼の川柳」

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