- 終活
終活セミナーで得られる学びとメリット
/(株)くらしの友 営業本部
2001年くらしの友入社、互助会部門の責任者を15年務める。終活に関連する介護・葬儀・社会保障制度など、さまざまな領域の知識をもつエキスパート。
終活は人生を見つめ直し、残された時間をより充実したものにするための活動のことで、年齢に関係なく取り組むことができます。終活を始める年齢としては、一般的に定年退職を迎える60代以降が最も多いですが、人生の折り返しを意識する40代の人でも、終活に取り組む人は少なくありません。
最近は、終活についてより深い知識を得るために、終活セミナーやイベントに参加する方も増えてきました。
今回は、終活の基本的な内容やメリット、終活セミナーへの参加で何が学べるのかについて紹介します。終活に興味があるものの、何から始めればよいのか分からずに悩んでいる方は、ぜひお役立てください。
この記事で分かること
- 終活とはこれまでの人生を見つめ直し、これからの時間を充実させるための活動
- 終活は自分自身の持ち物や気持ちの整理だけでなく、家族の負担を減らすのにも役立つ
- 終活セミナーの料金は無料・有料どちらもある
目次
1 終活とは?
終活とはこれまでの人生をふり返り、これからの時間を充実させるために必要なものは何かを考え、実行する取り組みです。終活は義務ではなく、希望される方が自分のペースで進めていけば良いものです。
しかし最近では、40代や50代の若い世代も終活の重要性に気づき、積極的に取り組む方が増えてきています。
終活における活動内容は多岐にわたります。例えば、財産管理、相続、終末期の医療、遺言書の作成など、専門的な知識が求められるものもあります。これらをスムーズに進めるためには、終活セミナーを積極的に活用することで、必要な知識を深めたり、専門家からのアドバイスを受けたりすることが重要です。
早い段階から終活に取り組むことで、将来の不安を軽減し、安心して充実した人生を楽しむことができるでしょう。
2 終活セミナーって?
終活セミナーに参加すれば、残された時間を充実したものにするためのコツや、亡くなった後もスムーズに葬儀や相続手続きを行うための情報が得られます。
受講スタイルもさまざまで、オンラインや座学で講師の話を聞くものや、実際に棺桶に入ったり葬儀を体験したりする体験型のワークショップなどの中から選択可能です。
そろそろ終活を始めたいと思ってはいるものの、どのように進めればよいのか分からないと悩んでいる方は、一度終活セミナーに参加してみることをおすすめします。
3 終活セミナーの種類
ひと口に終活セミナーといっても、総合的に学べるものから特定の内容を詳しく掘り下げたものまで、さまざまな種類があります。
以下は、その一例です。
- ・終活全般について学べるもの
- ・エンディングノートの書き方について学べるもの
- ・シニアライフの楽しみ方について学べるもの
- ・老人ホームや介護、延命治療について学べるもの
- ・葬儀について学べるもの
- ・お墓について学べるもの
- ・仏壇・仏事・永代供養について学べるもの
- ・相続について学べるもの
- ・保険について学べるもの
- ・生前・形見・遺品整理について学べるもの
学べる内容やスタイルは、各終活セミナーによって異なります。参加目的に合った内容を選び、学ぶことで事前に疑問を解決でき、納得できる形で人生を存分に楽しめるでしょう。
中には、種類が多すぎてどの終活セミナーを受講すればよいのか悩む方もいるかもしれません。まずは終活全般を学べるものから受講することをおすすめします。
くらしの友では、各施設で終活セミナーを開催しています。
4 終活のメリット
多くの方が学び、取り組むことも増えてきた終活。そろそろ始めてみようかと考えている方もいるでしょう。終活に取り組む前に、どのようなメリットがあるのか事前に知っておきましょう。
4-1 家族の負担を減らせる
終活の一環としてエンディングノートに自分の意思を記していると、何らかの理由で介護が必要になったり、施設に入所することになったりしたときでも、家族の負担を減らせます。何もない状態で全て決めるよりも、スムーズにことを進められるのは本人と家族の双方にとって大きなメリットです。
例えば、入所したい老人ホームの希望や介護・延命治療に関することも、家族がどうしたいのかではなく、本人の意思を尊重して決めることが可能です。
また故人の家族は、葬儀の準備や遺産相続などさまざまな手続きを行う必要があります。生前に葬儀信託などを利用して葬儀に関する内容・費用の支払いなどの手続きを済ませたり、保有する財産の把握・整理を行い誰に何を相続するのか明確にしたりするだけでも、家族の精神的・肉体的な負担を軽減できるでしょう。
4-2 気持ち・所有物の整理ができる
終活は自分がこれまで歩んできた人生と向き合い、今後どのように生きていくのかを考えるよい機会になります。これから先の人生を考えて不安になる場合は、終活を通して気持ちの整理を行い、後ろ向きの考えから脱却できるヒントが得られることもあるでしょう。
自宅に物が多い方は、まずは不用品を処分するなど身辺整理を行うことで、もしものことがあっても家族が遺品整理をする負担を減らせます。遺品の取り扱いや分配などを理由に家族トラブルに発展するリスクを下げるためにも、所有物の整理は前もって済ませておくとよいでしょう。
5 終活セミナーに参加するデメリットはある?
終活セミナーに参加するデメリットは、基本的にはありません。
とはいっても、終活への理解を深めるためには、ある程度の時間と費用を投資して専門的な情報を取り入れる姿勢が求められます。また質の高い講師から学べるかどうかも重要なポイントです。
5-1 時間と費用を要する
終活セミナーに参加するとなれば、大切な時間と費用を投資することになります。これは人によってはデメリットに感じることもありますが、終活のプロから学ぶことで不安を解消できる場合も多く、参加して良かったと感じる方も多くいます。
より気軽に参加できる終活セミナーとして、まずは参加費無料のものに参加してみるとよいでしょう。その後で、より深い内容を学びたい場合は有料のセミナーに申し込むのも一つの手です。
5-2 セミナーや講師によっては情報が不十分である
終活セミナーは種類や実施方法が豊富ではあるものの、講師によって学べる内容に差が出る側面もあります。場合によっては情報が不十分で、目的が達成できなかったり疑問を解決できなかったりすることもあるでしょう。
終活セミナーを通して偏りなく終活に関する情報を得るためには、終活セミナーの種類や受講スタイルに関係なくさまざまなセミナーに参加することも有効です。また、法律が絡むような問題に対処する際はトラブルを避けるために、信頼できる機関に相談したり、専門家のセミナーに参加したりするのが良いでしょう。機会を作って家族と情報を共有することもおすすめです。
6 終活セミナーの探し方
終活セミナーを探す際はインターネットで検索する以外にも、医療機関や地域情報誌、新聞などで終活セミナーを告知していることもあります。
終活セミナーは、主に以下のような団体や機関が主催しています。
- 1.NPO法人 - 終活に特化した非営利団体
- 2.民間企業 - 生命保険会社や葬儀社
- 3.自治体 - 地方自治体や市町村が主催するセミナー
- 4.弁護士や税理士、ファイナンシャルプランナーなどの専門家が主催するもの
それぞれの主催者によって内容や目的が異なるため、興味のあるセミナーを探す際は、主催者の情報を確認することが重要です。目的を持って終活セミナーに参加することで、より有意義な時間を過ごすことができます。可能であれば、明確な目的を持って参加するのが理想的です。
例えば、葬儀について詳しく学びながら終活を始めたい方は、葬儀社主催の終活セミナーに参加するのも一つの手です。講座終了後には無料で個別の相談を受けられたり、終活に関するアドバイスをもらえたりする場合もあります。
7 くらしの友の終活セミナー・イベント情報
くらしの友の各直営斎場では、東京や神奈川を中心に終活セミナーやイベントを不定期で開催しています。例えば、エンディングノートの書き方や通夜料理試食会など、終活する上で知っておくと役立つ内容も豊富です。
他のセミナーと同時開催のものや予約なしで参加可能なものなど、初めての方でも気軽に参加できるものも多いので、ぜひ一度足を運んでみてください。お問い合わせや参加申込は、こちらから行えます。
8 終活のセミナーに関するよくある質問
ここでは、終活セミナーに関して寄せられる質問の中でも、特に多くの方が疑問に思いやすいものを紹介します。終活セミナーを受けるうえで必要な費用や、終活を始めるタイミングなどを中心にお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。
8-1 終活セミナーにかかる目安の費用はいくら?
終活セミナーの参加費用の目安は、受講するセミナーの種類や主催者などによって異なります。終活セミナーの参加費用相場は、無料〜数万円程度が一般的です。
お金を支払って終活セミナーに参加する際には、受講の目的や、自分が興味のある内容をじっくり考えることになるでしょう。
ただし、高額なセミナーを受講することは必須ではありません。高額なセミナーでも必ずしも内容が充実しているとは限らず、内容や講師の質を事前に確認することが難しいため、金額に見合った成果が得られないリスクがあります。
8-2 終活セミナーは無料で参加できる?
終活セミナーの中には、無料で参加できるものもあります。終活をこれから始める予定の方やセミナーに参加するのに不慣れな方は、まずは無料のものから参加するとよいでしょう。
参加費用が無料のものでも、セミナー後にアドバイスがもらえるものもあります。詳細を知りたい方は、申し込む前に内容を確認するとスムーズです。
8-3 終活はいつから始めるのがよい?
終活は、いつ始めても問題ありません。自分が始めたいと思ったときが、タイミングとしてはベストです。ただし、早めに取り組んだ方がより多くのメリットを得られます。
例えば、20代・30代で始めるとなれば、まずは不用品の処分やデジタル終活を中心に取り組んでみるとよいでしょう。40代になると、自分自身の資産管理も行いながら親の終活も同時並行するのも手です。50代・60代の場合は万が一のときに備えて、保有資産の把握や今後の生活を見据えた医療介護にかかる費用の確保、葬儀および遺産相続などに関する手続きについて、自分の意思をエンディングノートなどに記載しておくとよいでしょう。
終活について、より理解を深めたい方はこちらの記事も参考にしてください。
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9 まとめ:終活セミナーに参加して情報を集めよう
終活は自分の人生を見つめ直し、より充実した時間を過ごすために有効な活動です。基本的にデメリットはなく、取り組むことで多くのメリットが得られます。終活について詳しく知りたい方は、まずは無料の終活セミナーに参加してみるとよいでしょう。
くらしの友では、さまざまな種類の終活セミナー・イベントを不定期で開催しています。終了後に個別相談も実施しておりますので、興味がある方はぜひ一度、お問い合せください。