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友達の親が亡くなったときのお悔やみLINEの例文5つ! マナーや注意点も解説
/(株)くらしの友 儀典本部
2004年くらしの友入社、厚⽣労働省認定の技能審査制度「葬祭ディレクター」1級取得。
故人様とご遺族に寄り添い、大規模な社葬から家族葬まで、これまで1,000件以上の葬儀に携わる。
友達が親を亡くしたとき、どのようにお悔やみの言葉を伝えればよいのか、悩んでしまう方もいるでしょう。大切な身内を亡くした人にかける言葉は、そう簡単に思い浮かぶものではありません。
親が亡くなると葬儀の手配などで多忙になるため、電話よりもLINEの方が良いかもと思う一方、メッセージアプリでお悔やみの言葉を伝えるのはマナー違反にならないのでしょうか?
本記事では、友達の親が亡くなったときに、お悔やみの言葉を伝える際のマナーや、LINEで送るお悔やみの言葉の例文、お悔やみの言葉を送る際の注意点について解説します。
この記事で分かること
- 普段から連絡を取り合っている友達であれば、LINEでお悔やみの言葉を伝えても問題はない
- LINEを送る際は忌み言葉に注意し、長文にならないよう配慮する
- 気軽に送れるLINEだからこそ、マナーを守ることが大切
目次
1 友達の親が亡くなったときにLINE(ライン)でお悔やみの言葉を伝えるのは失礼?
友達の親が亡くなった際に、お悔やみの言葉をLINEで伝えてもよいのか疑問に思う方もいるでしょう。結論からお伝えすると、普段から連絡を取り合っている友達であれば、LINEでお悔やみの言葉を伝えても問題ありません。
特に友達の方からLINEで訃報を知らせてくれた場合は、LINEで返信した方が相手も気を遣わずに済みます。
LINEで訃報を受けた後に、電話をかけてお悔やみを言う方法もありますが、既読・返信のタイミングを自由に決められるLINEとは異なり、電話は相手がその場で応対しなければなりません。親が亡くなった直後は友達も何かと忙しく、ゆっくり電話に応対できない可能性もあるので、いつ電話をかければよいか分からない場合は、LINEで返信してもよいでしょう。
ただし、LINEでの返信は略式に相当します。普段気軽にLINEでやり取りする友達だとしても、お悔やみの言葉を送るときは言葉遣いなどのマナーに配慮することが大切です。
2 友達の親が亡くなったときにLINE(ライン)で送るお悔やみの言葉の例文5つ
友達の親が亡くなったときにLINEで送る言葉の例文を、以下で5つ紹介します。
・大変だったね。いつでも話を聞くし、何かできることがあれば遠慮なく声をかけてね。
・つらいときに連絡してくれてありがとう。しばらく大変だと思うけど、あまり無理をしないでね。
・突然のことに驚いています。謹んでお悔やみ申し上げます。大変だろうけど、ご自分の体もいたわってください。
・急なお報せで言葉もありません。お父さま(お母さま)のご冥福をお祈りします。◯◯やお父さま(お母さま)は大丈夫でしょうか?どうぞご自愛ください。大変なときなので返信は不要です。
・◯◯とお父さま(お母さま)の心中お察しします。つらいときに連絡してくれてありがとう。できればお父さま(お母さま)にお別れをさせていただきたいので、場所と時間を教えてくれるとありがたいです。
親しい間柄であれば、やや砕けた言葉遣いのメッセージになっても構いません。いつも通りに返信してもらった方がありがたいと感じる方もいるからです。
一方、略式とはいえ言葉遣いが気になる場合は、形式ばった印象を受けない程度の敬語を使って返信しましょう。葬儀に伺いたい場合は、時間と場所も尋ねておきます。
3 両親以外の人が亡くなったときに友達にLINE(ライン)で送るお悔やみの言葉の例文
友達の祖父母や配偶者、義母・義父、子供など、両親以外の方が亡くなった場合にLINEで送るお悔やみの言葉の例文を紹介します。
3-1 祖父母
友達の祖父母が亡くなったときにかける言葉は、祖父母と同居だったか否かによって異なります。
【同居の場合】
大変なときに連絡をくれてありがとう。お祖父(祖母)さまのこと、お悔やみ申し上げます。寂しくなるね。今はつらいと思うけど、どうか無理はしないでね。
【別居の場合】
お祖父(祖母)さまのご冥福を心からお祈りします。◯◯も遠方から駆けつけて大変だと思うけど、体を大切にしてください。落ち着いたらお話聞くからね。
3-2 配偶者
友達の夫または妻が亡くなった場合、友達は喪主として多忙を極めているので、お悔やみを伝えつつ、友達の体を気遣う言葉を送ることが大切です。
・大変なときに教えてくれてありがとう。つらかったよね。私にできることがあったら何でも言ってください。◯◯も体調を崩さないようにご自愛ください。
・突然のことに驚いています。旦那さんのこと、お悔やみ申し上げます。◯◯もお子さんもショックだったと思います。どうか無理しないでね。落ち着いたらごあいさつに行かせてください。
3-3 義母・義父
友達の義母や義父の訃報を受けたときに送るお悔やみの言葉は、基本的に友達の両親に送る場合と同じです。義母・義父の場合、友達の配偶者が喪主となるケースもあり、友達も忙しくしている可能性があります。お悔やみと一緒にねぎらいの言葉をかけてあげるとよいでしょう。
・お義父(義母)さまのこと、お悔やみ申し上げます。しばらく◯◯も旦那さんも大変だと思うけど、無理をして体調を崩さないようにしてね。つらいときだと思うので返信は不要です。
・連絡を受けてとても驚いています。お義母(義父)さまのご冥福をお祈りします。◯◯とご主人(奥さま)もお体を大切にしてください。
3-4 子供
親にとって、子供を亡くすことほど悲しいことはありません。励ましの言葉をかけたいところですが、「元気を出して」「落ち込まないで」などのエールは逆効果になってしまう可能性があります。友達の気持ちに寄り添いつつ、困ったときはいつでも助けになるというニュアンスで返信するとよいでしょう。
・突然のことで驚いています。つらいときに連絡してくれてありがとう。なんと言葉をかけていいかわかりません。お悔やみを申し上げます。
・突然の訃報に言葉もありません。◯◯が無理をしていないかとても心配です。いつでも助けになるので、落ち着いたら連絡ください。
4 友達にLINE(ライン)でお悔やみの言葉を送る際のマナー5つ
友達にLINEでお悔やみの言葉を送るときに気を付けたいマナーを5つ紹介します。
4-1 詮索しすぎない
友達の身内に不幸があったとき、なぜ亡くなったのか理由が気になる方も多いかもしれません。しかし友達の方から亡くなった理由について説明されないうちから、あれこれ詮索するのはマナー違反です。身内が亡くなるのはとてもつらいことであり、その事実をすぐに受け入れられない方も少なくないからです。
また亡くなった理由が寿命や病気でない場合、たとえ友達相手でも事情を明かしたくないという方もいます。お悔やみの言葉はあくまで相手を気遣うためのものなので、余計な詮索はしないよう注意しましょう。
なお、友達の方から亡くなった理由を話してくれた場合でも、それ以上詳しいことは質問せず、「大変だったね」「ご愁傷様でした」とお悔やみの言葉だけを返すのがマナーです。
4-2 長文は送らない
LINEでメッセージを送る場合、長文にならないよう配慮することが大切です。LINEは気軽にメッセージをやり取りできるところが利点ですが、長文を送ってしまうと、受け取った側は丁寧に返さなければという意識が働いてしまいます。
身内を亡くしたご家族は何かと忙しく、長文の返信を送る時間を確保したり、気力を奮い起こしたりするのは困難です。相手の負担にならないよう、LINEでお悔やみの言葉を送るときは「大変だったね。あまり無理しないようにね。手伝えることがあったら何でも言ってください」など、短めの文章でまとめるようにしましょう。
少し長文になってしまったと思ったときは、最後に「返信は不要です」と一言添えておけば、相手に気を遣わせずに済みます。
4-3 必ず返信する
友達の方からLINEで訃報を伝えてくれたときや、こちらが返信したお悔やみの言葉に対して返信をくれた場合は、必ず返事を送りましょう。友達は身内を亡くして忙しい中、わざわざ訃報を伝えたり、返事を送ってくれたりしているので、返信しないのはマナー違反です。
友達から送られてきたメッセージに質問などが含まれていなくても、きちんと返信し、やり取りが相手で終わらないよう配慮しましょう。
ただし、友達がもらったメッセージに対して必ず返信するタイプの場合、いつまでもやり取りが終わらなくなってしまう可能性があります。友達が話し続けたいと思っているのなら別ですが、そうでない場合は区切りの良いところで「返信のお気遣いは不要です」「落ち着いたら連絡待っています」などの言葉で締めくくった方がよいかもしれません。
4-4 忌み言葉は送らない
手軽に使えるLINEでお悔やみを伝える場合でも、忌み言葉の使用はNGです。
主な例として、以下のような言葉は使わないよう注意しましょう。
- ・「重ね重ね」「まだまだ」といった重ね言葉
- ・「死」「生きている間」など生死に関する言葉
- ・「苦しむ」「消える」などの不吉な言葉
- ・「再び」「続く」など不幸の連鎖を意味するような言葉
なお亡くなられた方の宗教や宗派によっては、往生や成仏、供養、冥福などの言葉の使用がマナー違反になることもあります。宗教・宗派を知らなかった場合は仕方ありませんが、友達がキリスト教徒だと知っている場合には、これらの言葉を使わないよう配慮した方がよいでしょう。
例えば「ご冥福をお祈りします」という言葉は、「お悔やみを申し上げます」などの言葉に置き換えられます。
4-5 絵文字やスタンプは送らない
日頃のやり取りで絵文字やスタンプを多用している方は多いと思いますが、お悔やみの言葉をLINEで送るときは、絵文字やスタンプは使わないようにしましょう。たとえ悲しみなどを表す絵文字やスタンプだったとしても、お悔やみにはふさわしくないカジュアルなイメージを与えてしまうので、使用は控えた方が無難です。
なお、相手に心配させたくないという理由から、友達の方が絵文字やスタンプを使ってくることもありますが、こちらからの返信には絵文字、スタンプを使わないよう留意しましょう。
5 友達の親が亡くなったときのよくある質問3つ
友達の親が亡くなったときによくある質問を3つ紹介します。
5-1 身内を亡くした友人にLINE(ライン)でかける言葉は?
大切な人を亡くした友達にLINEを送るときは、故人の死を悼む言葉をかけましょう。
具体的には以下のような言葉があります。
- ・心からお悔やみ申し上げます
- ・ご冥福をお祈りします
- ・哀悼の意を表します
5-2 友達の親が亡くなったときの香典はいくら包めばよい?
香典の金額に明確なルールはありませんが、年代や面識の有無によって異なりますが、5,000円が一般的な目安です。友人との関係性や故人と面識がある場合は、それ以上の金額を包むケースもあります。
なお、香典では4や9のつく金額は「死」や「苦」を連想させるため、避けましょう。
5-3 友達の親が亡くなったときの贈り物は?
友達の親が亡くなったときの贈り物は、お菓子やお花、お線香などを選ぶ方が多いようです。身内以外の人も参列する一般葬の場合、お線香を多く使うので贈り物にすると喜ばれます。
反対に家族葬など参列者が少ない場合は、日持ちするお菓子やお花がよいでしょう。
6 友達の親が亡くなったときのお悔やみLINEはマナーを守ろう
友達の親が亡くなったとき、相手と日頃からやり取りをしている場合はLINEでお悔やみの言葉を伝えても構いません。ただし、手軽にメッセージを送れるLINEであっても、お悔やみの言葉を伝えるときは最低限のマナーを守ることが大切です。
言葉遣いや内容に配慮するのはもちろん、忌み言葉や絵文字、スタンプを使わないなどの気遣いも忘れないようにしましょう。
友達の親以外の方が亡くなった場合も、相手の気持ちや立場を考え、失礼にならない言葉をかけることを心掛けましょう。
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