メニュー

葬儀でのネクタイの結び方とは?注意点やマナーを解説

作成日:2024.02.28
最終更新日:
メインビジュアル
秋葉 祐子のイメージ
監修者
秋葉 祐子
/(株)くらしの友 儀典本部

2004年くらしの友入社、厚⽣労働省認定の技能審査制度「葬祭ディレクター」1級取得。
故人様とご遺族に寄り添い、大規模な社葬から家族葬まで、これまで1,000件以上の葬儀に携わる。

葬儀に参列するときに気を付けたいのが、ネクタイに関するマナーです。喪服には黒いネクタイを着用することはよく知られていますが、実はネクタイには、生地の色だけでなく、結び方についてのマナーもあります。マナーに則してネクタイを結ぶことで、より丁寧な印象を与えられます。

 

本記事では、葬儀参列時に着用する喪服のネクタイの結び方や、結び方以外で知っておきたいネクタイのマナーについて詳しく解説します。

この記事で分かること

  • 葬儀参列時はネクタイを必ず着用する(学生の場合は制服による)
  • プレーンノットかウィンザーノットのいずれかの結び方をするのが一般的
  • ネクタイの長さや太さ、色、形状のマナーなどについても気を付ける
無料でお届け 葬儀のことがよくわかる資料請求はこちら

目次

  1. 1 葬儀の参列時は、ネクタイを必ず着用する
  2. 2 葬儀参列時のネクタイの結び方は? 2つの種類を解説
  3. 3 葬儀のネクタイの結び方などに関する注意点
  4. 4 葬儀で結び方以外に注意が必要なネクタイのマナー
  5. 5 葬儀参列時のネクタイの結び方に注意しよう!

1 葬儀の参列時は、ネクタイを必ず着用する

スーツで葬儀や告別式に参列する場合、ネクタイの着用が必要です。葬儀の参列時には、冠婚葬祭の場にふさわしいフォーマルな服装が求められます。

 

お通夜に弔問客として参列する場合も、ネクタイの着用が必要です。お通夜に急きょ参列することになった場合は、喪服ではなく平服(黒や濃紺のビジネススーツ)でも失礼にはなりませんが、その場合もネクタイを着用することがマナーです。葬儀・告別式・お通夜の全てにおいて、ネクタイの着用がマナーとされています。

 

ただし、学生(小学生から高校生)は例外です。学生は学校の制服で葬儀に参列することもあるため、制服にネクタイがない場合はそのままでも問題ありません。制服にネクタイがある場合は、きちんと着用して葬儀に参列しましょう。

 

葬儀に参列する際に気を付けたい服装マナーをご紹介

 

2 葬儀参列時のネクタイの結び方は? 2つの種類を解説

葬儀参列時は、喪服のネクタイをプレーンノットか、ウィンザーノットのいずれかの結び方で着用しましょう。

2-1 プレーンノット

プレーンノットの結び方

葬儀の場に適したネクタイの結び方の1つ目は、プレーンノットです。プレーンノットはネクタイのスタンダードな結び方の一つで、結び目が固く小さくなり、ビジネスから冠婚葬祭まで幅広いシーンに適しています。手順も簡単なため、葬儀参列時のネクタイの結び方に迷ったら、プレーンノットを選びましょう。

 

プレーンノットの結び方の手順は以下のとおりです。

 

  1. 1、大剣(ネクタイの太い方)を長めにとって、小剣(細い方)の上側にくるように交差させる
  2. 2、上側の大剣を小剣の後ろに回し、一周させる
  3. 3、大剣を前に持ってきて、ループになった部分に上から入れる
  4. 4、結び目が固く小さくなるように形を整える
  5. 5、小剣を引っ張って、結び目の位置を調節する

 

プレーンノットのポイントは、結び目の部分を固く小さくすることです。結び目がゆるいと、他の参列者にだらしない印象を与えかねないため、きちんと結びます。

 

2-2 ウィンザーノット

ウィンザーノットの結び方

2つ目の結び方は、英国発祥のウィンザーノットです。クラシカルなネクタイの結び方の一つで、結び目が大きな正三角形になるのが特徴です。プレーンノットと同様に、葬儀の場はもちろん、ビジネスシーンにも適しています。

 

ウィンザーノットの結び方は、以下のとおりです。

 

  1. 1、ネクタイの縫い目が首元にくるよう、小剣をかなり短くとる
  2. 2、小剣を折り曲げて、後ろから大剣の前側に持ってくる
  3. 3、大剣を後ろから回し、小剣の間に入れる
  4. 4、大剣を反対の位置から回し、前に巻き付ける
  5. 5、大剣をループになった部分に上から入れる
  6. 6、結び目の形を整えながら、小剣を引っ張って調節する

 

ウィンザーノットは結び目が大きくなるため、襟の部分が大きいワイドカラーのワイシャツを着用する場合におすすめです。

3 葬儀のネクタイの結び方などに関する注意点

葬儀のネクタイの結び方 注意点

葬儀参列時に着用する、喪服のネクタイの結び方で注意したいのが、結び目にディンプル(下側のくぼみの部分)を作らないことです。商談やプレゼンなど、ビジネスシーンでは結び目にディンプルを作り、ネクタイを立体的に見せるテクニックが知られています。ディンプルはネクタイを美しく着用する上で欠かせない要素の一つですが、葬儀の場には適しません。

 

葬儀参列時の服装は、基本的に派手さや華やかさを出すことは避けた方が良いとされています。ネクタイにディンプルは作らず、シンプルに結ぶことを意識しましょう。プレーンノットやウィンザーノットなら、結び目にディンプルができにくいため、いずれかの結び方をおすすめします。

4 葬儀で結び方以外に注意が必要なネクタイのマナー

葬儀参列時の喪服のネクタイには、結び方以外にも注意が必要なマナーが4つあります。

4-1 光沢がない黒色の無地を着用する

葬儀参列時は、光沢がない黒色の無地のネクタイを着用しましょう。黒色には、昔から喪に服すという意味があり、黒色が濃ければ濃いほど故人への想いの強さを表すという考え方があります。

紳士服量販店などでは、葬儀の場に適した弔事用ネクタイが販売されています。葬儀に参列する場合は、弔事用ネクタイを着用します。

ビジネススーツでお通夜へかけつける場合、光沢がある素材のネクタイや、柄やストラップが入ったネクタイの着用は避け、落ち着いたデザインのネクタイを選びましょう。葬儀の場では、華美なデザインのファッションアイテムを身に付けるのは厳禁です。

4-2 長さはズボンのベルトにかかる程度が目安

ネクタイを着用したときの長さにも注意が必要です。葬儀に参列する際は、ネクタイの先(大剣)がズボンのベルト辺りにくるよう、適度な長さのものを着用しましょう。また大剣が長くなりすぎないように結び方を工夫することも大切です。

 

葬儀参列時のネクタイの長さに決まりはありませんが、一般的には、ズボンのベルトにかかる程度が目安とされています。ネクタイがだらりと垂れ下がっていると、周囲の参列者にだらしない印象を与えかねないため、適切な長さのネクタイを着用することが大切です。

4-3 幅が細いネクタイは避ける

ネクタイの長さだけでなく、幅(太さ)も重要なポイントです。葬儀の場では、幅が細すぎるネクタイは避けましょう。幅が細いネクタイを着用すると、周囲にカジュアルな印象を与えてしまうため、葬儀の場には適しません。

 

ネクタイは、太さによってレギュラータイ、ナロータイの2種類に分けられます。幅が一般的な太さであるレギュラータイを選べば、マナー違反を犯す心配はありません。紳士服量販店などで売られている弔事用ネクタイも、レギュラータイが一般的です。

4-4 ネクタイピンの使用は控える

葬儀の場では、ネクタイピンの使用は控えましょう。ネクタイをきちんとまとめるため、ネクタイピンがあった方が望ましいと考える方もいるかもしれません。しかし、葬儀の場では、華美なものは身に付けない、光沢があるものは身に付けない、という慣習があります。ネクタイピンを着用するとマナー違反と受け取られる可能性があるため、使用は避けてください。

 

どうしてもネクタイが揺れたり、ぶらぶらしたりするのが気になる場合は、葬儀の受付をする前までならネクタイピンを着用しても構いません。受付をする時間になったらネクタイピンを外し、葬儀に参列しましょう。

5 葬儀参列時のネクタイの結び方に注意しよう!

葬儀参列時の喪服のマナーで、意外と思いが及ばないのがネクタイの結び方に関するマナーです。葬儀に参列する場合は、プレーンノットかウィンザーノットのいずれかの結び方を選び、結び目がゆるくならないようきちんとネクタイを着用しましょう。また結び目の下側のディンプル(くぼみ)は、葬儀参列時は作らないように注意してください。

 

結び方以外にも、喪服のネクタイに関するマナーはいくつかあります。葬儀にふさわしいとされるネクタイは、生地に光沢がなく、黒色で無地の弔事用ネクタイです。ネクタイの形状にも注意し、幅が細いネクタイや長すぎるネクタイは避けましょう。

 

くらしの友では、葬儀場探しについてのご相談はもちろん、葬儀の流れやマナーについての事前相談も行っています。葬儀をお考えの方は、くらしの友にお問い合わせください。

 

くらしの友の葬儀についてはこちら>

無料でお届け 葬儀のことがよくわかる資料請求はこちら

カテゴリーから記事を検索

コラム一覧に戻る
互助会のメリットが分かる資料請求 無料でお届け!
電話をかける 資料請求・見積
TOPへ