一日葬
通夜は行わずに、葬儀・告別式、火葬を1日で執り行う、「一日葬」についてご紹介します。
金銭的・体力的な負担は軽減される一方、比較的新しい形式のご葬儀のため、注意点もあります。
一日葬とは
通夜は省略し、葬儀・告別式、火葬を1日で執り行う葬儀をさします。
一日葬のメリット
通夜は省略し、葬儀・告別式、火葬を1日で執り行う葬儀をさします。
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1. 接待費用(飲食や返礼品など)が抑えられる
2日間かけて行う一般的な葬儀と比べて、時間的な負担が軽減できます。
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2. 金銭的な負担が軽減される
一日葬では通夜を行わないため、通夜の飲食費や、1日分の会場費の分の費用を抑えることができます。
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3. 直葬より故人とのお別れの時間を確保できる
通夜は省略するものの、葬儀・告別式は執り行いますので、直葬と比較するとお別れのお時間をもてます。
直葬とは⼀般的な葬送儀礼を省略する⽅法ですので、親族や菩提寺の理解を得る必要があります。
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[一日葬の流れ]
- ご臨終
- 安置
- 湯灌・納棺
- 通夜
- 葬儀・告別式
- 火葬・骨上
- 初七日法要
一日葬のデメリット(注意点)
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1. 慌ただしい印象を受けることも
葬儀・告別式の1日のみを行うため、慌ただしい印象を受けることがあります。
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2. 菩提寺や親戚の理解を得る必要がある
菩提寺がある場合は事前に菩提寺の了承を得る必要があります。一日葬でのお勤めが可能かどうか、あらかじめ菩提寺に確認しておきましょう。 菩提寺とは先祖代々のお墓があるお寺のことを「菩提寺」といい、家族が亡くなったら連絡して葬儀のお願いをします。遠方などで菩提寺の僧侶に来ていただくのが難しい場合でも、必ず連絡しましょう。
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3. 大幅な費用軽減(一般葬の半額)にはならない
前述したように、確実に軽減できる項目としては、通夜の飲食費と1日分の会場費です。それ以外のもの(例えば、祭壇や棺など)は、一般葬と同じように、葬儀に必要なものとして用意が必要です。 2日間の葬儀と変わらない項目もあるため、注意が必要です。
参考:混同しやすい葬儀スタイル
日数 | 参列者 | 内容 | |
⼀般葬 | 2⽇間で通夜・葬儀を 執り⾏うことが多い |
制限なし | 会社関係やご近所の⽅、学校やサークルの関係者など、故⼈に縁のある ⼈たちに広く声をかけて通夜と葬儀・告別式を⾏う形式。 |
家族葬 | 定義なし (1⽇または2⽇) |
限定的 | 近親者のみの⼩⼈数で⾏う葬儀の総称。 家族に限らず親しい友⼈などを呼ぶことも。 家族葬について |
⼀⽇葬 | 1⽇ | 制限なし | 通夜を省略し、葬儀・告別式のみを1⽇で⾏う形式。(※) |
直葬 | 3時間程度 | 身内のみ | 通夜・葬儀を行わず、火葬のみを行う形式。(※) |
密葬 | 定義なし | 限定的 | 本葬に先がけて、近親者のみで⾏う通夜・葬儀。 なお、本葬とは密葬を終えた後、⽇を改めて⼀般の参列者にも声をかけて 執り⾏う葬儀のこと。 |
※注意点:親族や菩提寺の理解を得ることが必要です。
先祖代々のお墓があるお寺のことを「菩提寺」といい、家族が亡くなったら連絡して葬儀のお願いをします。遠方などで菩提寺の僧侶に来ていただくのが難しい場合でも、必ず連絡しましょう。